「調整区域だから安い」ことはご存じでも、実際にいくらになるのかを調べる手段はほとんどありません。 国土交通省が公表している取引価格から、札幌市の市街化調整区域で成立した土地取引149件(2023年4月〜2026年1月)だけを抜き出して集計しました。
190万円
149件の取引価格を安い順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる金額です。面積の中央値は250㎡、㎡単価は0.56万円です。
同じ期間の市街化区域の土地は㎡単価9.47万円。 調整区域はその約16.9分の1の水準です。
比較対象の市街化区域は同じ期間・同じ札幌市内の土地取引3507件です。 どちらも国土交通省の同じデータから集計しています。
同じ調整区域でも区によって水準が違います。市街化区域との開き(何分の1か)もあわせてご覧ください。
| 区 | 中央値 | ㎡単価 | 市街化区域 | 開き | 件数 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 東区 | 120万円 | 0.42万円 | 10.91万円 | 26倍 | 44件 | |
| 白石区 | 250万円 | 0.6万円 | 10.71万円 | 17.9倍 | 35件 | |
| 南区 | 150万円 | 0.39万円 | 3.8万円 | 9.7倍 | 30件 | |
| 北区 | 330万円 | 1.24万円 | 7.65万円 | 6.2倍 | 22件 | |
| 手稲区 | 150万円 | 0.63万円 | 7万円 | 11.1倍 | 13件 | |
| 中央区 | 取引3件。10件に満たないため数字を出していません | 3件 | ||||
| 厚別区 | 取引2件。10件に満たないため数字を出していません | 2件 | ||||
| 豊平区 | この期間に調整区域の土地取引が確認できませんでした | 0件 | ||||
| 西区 | この期間に調整区域の土地取引が確認できませんでした | 0件 | ||||
| 清田区 | この期間に調整区域の土地取引が確認できませんでした | 0件 | ||||
「開き」は市街化区域の㎡単価が調整区域の何倍かを示します。数字を出していない区も0円という意味ではありません。区名をクリックすると、その区全体の土地相場をご覧いただけます。
調整区域は市街化区域より広い土地が多く、面積が大きいほど㎡単価は下がる傾向があります。総額と㎡単価を分けてご覧ください。
| 面積帯 | 中央値 | ㎡単価 | 件数 | |
|---|---|---|---|---|
| 〜200㎡ | 200万円 | 1.03万円 | 29件 | |
| 200〜500㎡ | 150万円 | 0.49万円 | 93件 | |
| 500〜1,000㎡ | 390万円 | 0.58万円 | 16件 | |
| 1,000㎡〜 | 850万円 | 0.57万円 | 11件 |
面積が大きいほど総額は上がりますが、㎡単価はむしろ下がります。広い土地ほど買い手が限られるためです。
取引が10件以上あった町丁目です。それ未満の町丁目は「その他の町丁目」にまとめています。
| 町丁目 | 中央値 | ㎡単価 | 件数 | |
|---|---|---|---|---|
| 東雁来町 | 100万円 | 0.36万円 | 20件 | |
| 東米里 | 390万円 | 0.81万円 | 18件 | |
| 篠路町 | 310万円 | 1.59万円 | 13件 | |
| 中沼町 | 90万円 | 0.3万円 | 12件 | |
| 川下 | 68万円 | 0.3万円 | 12件 | |
| 手稲前田 | 150万円 | 0.69万円 | 12件 | |
| 北ノ沢 | 73万円 | 0.27万円 | 11件 | |
| その他の町丁目 | 300万円 | 0.86万円 | 51件 |
同じ町丁目でも、接道の有無・傾斜・面積で価格は大きく変わります。件数の少ない行は1件の特殊な取引で数字が動く点にご留意ください。
所在地・面積・接道の3点で照合します。「売れるのか」の見通しだけでも構いません。査定は無料です。
所在地は不動産情報ライブラリの公開粒度(町丁目まで)に合わせています。番地・建物名・部屋番号は公開されていません。面積は5㎡単位に丸めて表示しています(集計には丸める前の値を使用)。
接している道路が無い土地や傾斜地が含まれるため、極端に安い事例が混ざります。事例を選んで除いてはいません。実態に近い数字は中央値の190万円をご覧ください。
原則として建物を新築できない
市街化調整区域は、市街化を抑制する区域として都市計画法で定められています。原則として新たに建物を建てることができず、買い手の範囲が大きく狭まります。これが価格差の最大の理由です。
ただし例外が認められる場合がある
既存の建物の建て替え、農林漁業に従事する方の住宅、自治体が条例で定めた区域内の建築など、例外的に認められるケースがあります。該当するかどうかは個別の条件と自治体の判断によりますので、一律に「建てられない」と決まっているわけではありません。
住宅ローンが使いにくい
建築の可否が不確実なため、金融機関が担保として評価しにくく、買主が住宅ローンを組みにくい傾向があります。現金購入できる層に買い手が限られることも、価格を押し下げます。
まず建築の可否を確認する
同じ調整区域でも、建て替えができる土地とできない土地では価格がまったく違います。売り出す前に、自治体でどの例外に当たるかを確認することが最も価格に効きます。
隣地の所有者を検討する
一般の買い手が付きにくい一方、隣接地の所有者にとっては敷地を広げる価値があります。実際、調整区域の取引は隣地取得の形で成立することが少なくありません。
値付けを実勢に合わせる
市街化区域の感覚で値付けすると、買い手が現れないまま時間だけが過ぎます。このページの㎡単価0.56万円は、実際に成立した取引の水準です。出発点としてご覧ください。
調整区域の土地は、建築の可否と買い手の探し方で結果が変わります。この149件を材料にお話しします。売る前提でなくても構いません。
このページの数字の位置づけ
掲載しているのは過去に成立した取引を集計した参考情報です。同じ調整区域でも、接道の有無・建築の可否・傾斜・面積で価格は大きく変わります。個別の土地の価格は、現況を確認したうえでの査定が必要です。また建築の可否についての最終的な判断は自治体が行います。
このサービスは、国土交通省の不動産情報ライブラリのAPI機能を使用していますが、提供情報の最新性、正確性、完全性等が保証されたものではありません
出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産取引価格情報(2023年4月〜2026年1月)/集計・加工はピタットハウス西28丁目店。国土交通省が作成・公表したものではありません。
FAQ
札幌の調整区域の土地相場データの読み方
国土交通省が公表している取引価格149件(2023年4月〜2026年1月)を集計すると、中央値は190万円、㎡単価は0.56万円、面積の中央値は250㎡です。同じ期間の市街化区域の土地は㎡単価9.47万円なので、調整区域は約16.9分の1の水準にあたります。
市街化調整区域は市街化を抑制する区域として定められており、原則として建物を新築できません。建てられる土地とそうでない土地では買い手の範囲がまったく違うため、価格差が大きくなります。ただし例外的に建築が認められる場合があり、その可否は個別の条件と自治体の判断によります。
集計できた5区で見ると、㎡単価が最も高いのは北区(1.24万円)、最も低いのは南区(0.39万円)です。市街化区域との差も区ごとに違い、東区では約26倍の開きがあります。
豊平区・西区・清田区は、この期間に市街化調整区域の土地取引が1件も確認できませんでした。区内に調整区域がほとんど無いか、取引そのものが発生していないためです。0円という意味ではありません。また中央区(3件)・厚別区(2件)は取引はあるものの、10件に満たないため数字を出していません。
接している道路が無い土地や、傾斜地・山林に近い土地が含まれるためです。買い手がつかず、ほぼ処分に近い価格で取引されることがあります。掲載しているのは実際に成立した取引で、事例を選んで除いてはいません。中央値をご覧いただくのが実態に近い見方です。
国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格です。都市計画の区分が「市街化調整区域」と記録された土地の取引を抜き出し、当店が集計・加工して掲載しています。国土交通省が作成・公表したものではありません。
物件種別をご入力ください。相場だけ知りたいご相談も歓迎です。
24時間以内にご連絡いたします(査定は無料・秘密厳守)。
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